全社で職種横断のSQL勉強会を開催した話

全社で職種横断のSQL勉強会を開催した話

エンペイでCTOをしています田野です!

今回は社内で主にSales,CS,BizDev向けにSQL勉強会を開催したので、そちらの開催レポートです。

はじめに

エンペイはエンジニア組織だけにとどまらず、

  • 社内の隅々の業務がテクノロジーにより効率化されてる
  • 業務に関わる現場で改善サイクルが回っている

状態を目指しています。

モニタリングや事務作業をやる担当者が、GASやZapierやSQL使って自分の周りの業務を少しづつ効率化していくイメージです

エンペイはSaaS * Fintechという領域でサービスを提供しているのですが、Fintechにはサービス提供の裏側で膨大な社内でのオペレーションがあり、なおかつビジネス自体も薄利多売になる傾向があります。

そのため、オペレーションの効率化は競争力に直結します。

まずは今回その初手として、SQLを社内で全員が自由に使えるようにしようということで、勉強会を開催しました。

(社内にはテクノロジーを使った業務の効率化の相談専用チャンネルがあります)

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参考記事

開催までのプロセスの紹介

現状の課題のヒアリング

以前からエンジニアに対して主に「〜のデータを確認したいです」という依頼は来ており、本業のプロダクト開発と並行しているというのもあり、クイックに対応できていないことも多々ありました。

まずは現場でお客様のステータスを確認することが多いSales,CS向けに何が確認できると一番嬉しいのかをヒアリングしました。

せっかく社内で勉強会やるのであれば、いわゆる教科書的な話だけでなく、業務でどう使い役立つか、何なら勉強会が終わった瞬間から業務で使える状態になることを目指そうと思いました。

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初回の勉強会のスコープの決定

SQLは最初に高いハードルがあり挫折しがちなので、初回ということもありまずは

  • select
  • from
  • where
  • limit(大事)

だけを使うことにしました。

分析でよく使う

  • inner join
  • group by

なども含めたい気持ちをグッと抑えて、初回はこれだけにスコープを絞りました。

(ヒアリングの結果、最低限これだけを使えれば最も優先度の高い課題は解決できそうと判断しました)

前準備

弊社ではredashを利用しているため、事前に参加者を募集しアカウントを発行してすぐに本番データに対して、SQLが書ける状態にしておきました。

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開催当日

オンラインで開催し、まずは背景やredashの使い方、SQLの文法などを30分ほど説明しました。

そこから、事前にヒアリングした内容を元に2問ほど問題を用意していたので、実際に参加者皆でワーク形式で手を動かしながら学んでいきました。

最後にデータの構造とSQLでできることを理解したので、今後は組織内でこういったコミュニケーションをしていきたいということを伝えました。

これまで
Sales,CS:〜の月額利用料がいくらになっているか確認したいのですが、教えてもらえませんか?
Dev:(SQLで確認する)8000円です

これから

Sales,CS:〜の月額利用料がいくらになっているか確認したいのですが、どのテーブルのどのカラム見ればいいですか
Dev: ***というテーブルの***が月額利用料です。school_idが施設のものと紐付いています
Sales,CS:ちょっとSQL書いて見てみますね!!

おわりに

ありがたいことに、各職種でさっそく業務の中でSQLを使い始めています

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実際にやってみると、やっぱり「施設Aでどれくらいデータを登録しているか見たい」などの集計、分析がやりたくなってくるので、早々に第二回の開催が決まったりもしました。

エンペイでは引き続き、社内の隅々の業務がテクノロジーにより効率化されてる状態を目指して、取り組んでいきます!