皆さんおはこんばんちは。
5月初頭よりPdMとしてエンペイに新しくジョインした橋津(はしつ)と申します。
名字が珍しくてマジで東京で自分以外見たこと無いので、みなさんの中で東京で「橋津」さんに会ったことある人がいたら、多分それは俺だと思います。知らんけど。
現在は入社早々新規プロダクトの立ち上げに参画しておりまして、入社1ヶ月とは思えないくらい怒涛の毎日を過ごしております。
あんまりこういうエントリーは書かない主義だったのですが、30超えて食わず嫌いは良くないなあと思い、人生で初めて入社エントリーを書くことにしました。
今日は
- なんでエンペイを知ったのか、選んだのか
- 自分がPdMをやっている中で大事にしていること
- PMとして大事にしていること
- 今後PMとしてどうなっていきたいか
等に付いて書ければと思っています
多分脱線しまくると思いますが、予めご了承くださいませ。
■エンペイとの出会い
エンペイとの出会いは「弊社CTOの田野との出会い」と同義、と言っても過言ではないです。
田野に知り合ったのでエンペイを知れた、とも言えます。
当時27,8歳くらいの時に所属していた前々職を、急に辞めよって思ったことがありました。
今考えると唐突すぎてやべえやつだな、と自分でも思うんですが、当時の自分は早く辞めたくてしょうがなかったこともあり、上長との1on1で「会社やめます」と前触れなしに言い出した結果、人事は代わりのPdMを早急に探し出してこないといけない事態となりました。。。
そう、当時WEBプロダクトを担当していたPdMは、会社に自分しかいなかったのです。
PdMなんてただでさえあんまりいないのに。。。ヒンバス釣らせるようなことして当時の人事さんごめんなさい。
ただ、ここまでで既に気づいている方もいらっしゃるかと思いますが、この時人事が見つけ出してきたPdMが、何を隠そう弊社CTOの田野でした。(当時はまだエンペイ設立前でした)
当時の人事はヒンバスどころかミロカロスを釣ってきたのです。すごいな本当に。
で、自分が田野に引き継ぎをすることになったのですが、田野はその時の引き継ぎがめちゃくちゃ良かったと、事ある毎に言ってくれたんですね。
何なら社会人生活で一番良い引き継ぎだった、と言われた記憶があります(マジで)
その時焼き付けた印象のおかげか、後にエンペイを設立して以降も、田野は継続的にエンペイの話を自分に連絡してくれていました。
これが自分がエンペイを知り、興味を持った経緯です。
■なんでエンペイに入ったのか
結論としては
- 自分のキャリア形成に対して、会社から自分に対して「一緒に作っていこうな」っていう気概みたいなものをビンビン感じた
これ↑ を感じたのはオファー面談のタイミングだったのですが、そこについては以下ブログで弊社人事の岩崎がまとめてくれています。
ブログ内でもあるように、具体的な面接での評価と一緒に、エンペイでのキャリア設計について、オファー面談でフィードバックとしてもらえたことが、大きかったです。(他に内定を頂いていた会社様のオファー面談でも似たようなフィードバックがあったので、最近のオファー面談の流行りなのかも?)
その他にも
- スキルアップしていきたい分野に関しての権限移譲
- やりたい思っていたことがそこにある
などなど、三拍子揃った全盛期の松井稼頭央のような環境があるな、と感じたからです。
個人的には松井稼頭央よりも高橋由伸のほうが好きなんですが、他にも「社員の皆さんの人柄の良さ」も入社を決めた理由の一つです。
これは面接時の印象と、実際に入社後の印象にギャップは殆ど感じなかったので、入社して正解だったなと1ヶ月経った今でも強く感じています。 とても楽しくメンバーと和気あいあいとしながら、真剣にプロダクトづくりに励んでおります。
■前職で感じた未来に対する焦り
実は自分、前職も「お金に関係するベンチャー」に努めていました。
ここなんですが。(競合しないから良いよね。。。)
まだ従業員の数も10人ちょいとかだった時期にジョインし、手がつけられていない仕事を勝手にプロジェクト化したり、どう見ても回ってないチームの仕事を職種関係なく勝手にもらって、一人で進めたりしていました。いわゆるなんでも屋ってやつですね。
時にはデザイン業務を自分がやったり、経理の人と一緒に月次決算の締め作業やったり、プライバシーマークの取得を0から全部やらされたりと、今考えるとよく分からんくらい色々なことをやらせてもらっていました。This is Ventureってやつです(聞いたこと無い)
色々出来ることが増えていっているので、個人的にも嬉しい部分は沢山あったのですが、同時にその中で漠然とした不安が増していっていることにも気づきました。
横にうすーく広大に、自分の出来ることが広がっていっている感覚はあったのですが、逆に言うと高さが出ているポイントが全然無いことにも気づきました。
テニプリの手塚部長みたいに、何でもハイレベルにこなせる人なら、横へと広大にスキルを広げていくのも良いとは思うんですが、自分には一つも尖ったポイントが無いなと感じていました。
白鯨や羆落としとは言わないまでも、ジャックナイフくらいは出来るようになりたいな、的な感じです。
この「尖ったポイントが無い」という感覚が、自分が一番得意だし貢献できると感じていたWEB系サービスでのPdMスキルを、活かし切れていないし全く伸ばせていない、という部分とリンクして、不安でしょうがなかったんだと思います。(これは前職が悪いとは一切思っていないです。フェーズの問題)
自分はやっぱりWEBで生きていきたいし、WEBで世の中を良くしていきたい、っていう気持ちが強いことに改めて気づけた良いきっかけだったんじゃないかなと思いますし、本格的に自分のキャリアを考えないとやべえな、と覚悟が決まった瞬間でもありました。
■でもPdMって塵をつもらせてなんぼなんじゃないの
じゃあ尖ったポイントがないとPdMとして死を迎えるかというとそうは思っていなくて、出来ることがたくさんあること自体は、PdMという職種にとって悪いことではないと思っています。むしろ良いことでは?位の感覚を持っていたりもします。
- プロダクトの成長に足りないものを考える力
- 何が必要なのか具体化する力
- 成長を阻害するものを取り除く力
- チームが一丸となってプロダクトドリブンな思考で一緒に走っていく空気を作る力
などなど、、、、挙げようと思えばいくらでも挙げられるものだと思いますが、PdMにとって出来ても無駄なこと、って無いと思うんですよね。 知っている量がそのままその人の価値になる、そういう職種だと思っています。
ちょっと昔「100万人に一人の人材になる」的な話をよく聞いた時期がありました。
以下の記事のような内容で、100人にひとりしかできないものを3つ持っていれば、100万人に一人の人材になれるよ、と言うものです。
これめっちゃ良いなあとは思ってずっと大事にしている考えのひとつなんですが、少し違うのは「100人に1人」ではなく「10人に1人」くらいのスキルをめっちゃたくさん持っておくようにする、ってのもありなんじゃないかなとある日思いました。
屁理屈みたいかもしれませんが、そういう細かいスキルでも、たくさん知ってたりできるようにしておくことで、どんな分野のことを聞かれたり、お願いされても、自分自身を助けてあげられた機会がたくさんあったなと、自分の社会人人生を振り返ると思い当たるところが結構あります。
この考えをベースにした上で、前述のように本当に100人に一人や、1000人に一人しかできないような尖ったスキルを持つことができたのなら、それこそ自分の思い描くようなPdMになれるのか、毎晩ではないですが考えたりしています。
塵と尖ったスキルは同居出来るはずです。
■じゃあエンペイでどうするよ
広くて浅いだけの人材でいていいのは会社や組織の立ち上げ初期だけで、組織が大きくなった時に必要なのは、何かしらプロフェッショナルなものを持っている人材のはずです。 Coral CapitalのCEOも同じことを提唱しています。
個人的にはこれまでの経験で「10人に1人」くらいの出来ることは沢山作れたと思っています。 なのでエンペイでは、何か1個「尖ったもの」を作ることに集中したいなと思っています。
これまで通り仕事を選り好みせず、自分ができそうなものはどんどん勝手にやっていくスタイルを変えるつもりはありませんが、自分が尖らせたいと思っている部分をしっかりと見つけ、そこに対して一点集中して磨いていければなと思います。
とは言ってもどこに一点集中していくかがまだ定まっていないのも事実ですので、メンバーや田野から見た自分の強みなども意識しつつ、今後に向けての成長設計をしっかりと練っていければなと考えています。
幸いにも入社してすぐに新規立ち上げにガッツリ携わる機会をいただけ、チームメンバーとガンガン開発を進めていける状態を構築することは出来たかなと思っています。 今まで経験してきた1→100フェーズでのスキルがそのまま使い回せないという現実を知ることも出来ましたし、このタイミングで自分の知らないなにかに触れられたのは本当に良かったので、現在進行系で成長を出来る環境に身を置けていると感じています。
■エンペイのPdM組織を自慢できるものにしたい
今エンペイでは、PdMポジションのメンバーは自分含め二人だけの体制となっています。
もう1人のPdMである根津がこんなブログを書いてくれていますので、エンペイをより知りたい方はぜひご一読ください。
まだPdMとしてかっちりした組織があるかというと全然無い状況で、つい最近PdMメンバーだけで、ナレッジシェアを兼ねた定例を開始し始めたりしている状況です。
今はまだエンペイ独自のPdM文化というものも無い状態ですが、前述したようにお互いの知見を遠慮なく与え合い、他社にはない特徴を持った人材やチームを掛け算で作り出して行けるようにしていきたいなと考えています。
そして、エンペイに入れば、PdMとして必要なことは全て習得できるぞ、って胸を張って言えるようなチームにしていけると、自分にとっても、他のメンバーにとっても、プロダクトにとっても、引いてはプロダクトを使ってくださっているお客様にとっても、全員が幸せになれる状況に近づけるんじゃないかなと思っています。
■最後に
長々と書きましたが、ここからがエンペイPdMチームのスタートラインです。
弊社のミッションでもある「やさしいフィンテックを」を体現できるチームにしていくべく、できることは何でもしていきたいなと思います。
ぞす!