タイムライン振り返りをリモートで実施しました

タイムライン振り返りをリモートで実施しました

※この記事はエンペイ Advent Calendarの12日目の記事です。

株式会社エンペイでenpayウォレット事業責任者・プロダクトマネージャーをしている中澤(@nozo_omu)です。

2023年10月11日に、「enpayウォレット」のサービス提供を開始しました。今回は、そのenpayウォレットのリリースまでの過程をチームで振り返った会について書こうと思います。なお、enpayウォレットの詳細は以下をご確認ください。

また、今回の振り返りのやり方は、SmartHRさんが開催したものを大変参考にしています。正直内容もテイストもかなり似てしまっていますが、ご容赦ください。。。

チーム体制

enpayウォレットを扱うチームは、2023年4月〜9月までの半年で、エンジニア4.5名(バックエンド2名、モバイル2名、SREは他プロダクトも見ていたので0.5名換算)、デザイナー0.5名(他プロダクトも見ていたので0.5名換算)、PO兼PM1名(僕)でした。振り返り当日は、10月から新たに加わったエンジニアも経緯などを把握する目的でオブザーバーとして参加しました。

事前準備

タイムライン振り返りの定義は、SmartHRさんの記事によると以下となります。

タイムライン振り返りとは、長期に渡るプロジェクト等の振り返りで情報を収集するために使われるものです。プロジェクトの時系列に「事実」や「感情」をマッピングして、まさしくタイムラインを作り上げていくことで、そのプロジェクトでなにが起こっていたのかという全体像を描き出す助けとなります。

ちょうどサービスリリース後に会社の組織変更に伴ってチーム編成が変わる予定だったので、記憶が鮮明なうちに急いで実施せねば、、、と使命感(?)に駆り立てられ準備を進めました。

実施する目的とゴール

実施する目的は「記憶が鮮明なうちに、期間中メンバーそれぞれで何が起こったのか洗い出す」、ゴールは、「今後活かせるような知見を整理し、課題については解決策を考える」としました。

FigJamの準備

エンペイはリモートワークがベースとなっていることもあり、振り返りの際に使うツールとしてFigJamを選定しました。当日書き出す内容がそこそこ多くなりそうなのでスペースが広い方がよい、複数人による同時編集ができるという2点からFigJamに決めました。また、当日メンバーが出来事を思い出しやすくするために、期間中に何があったのかを僕が書き出しました。以下は一例です。

  • 3/31:オフィスでキックオフ実施
  • 4月:アーキテクチャ検討開始
  • 5月:決済代行会社にxxサービス申し込み
  • 6/26:外部システムと接続試験
  • 8月下旬:本番疎通確認
  • 9月上旬:社内でテスト参加者募集、実施
  • 10/11:リリース

この書き出し作業が準備の中で最も大変だった気がしますが、逆にいうとしっかりと事前に書き出しておいたことで、当日メンバーそれぞれがスムーズに出来事を思い出す助けになったと思います。 余談ですが、FigJamはBGMを流す機能があるのが地味にいいですね。

振り返り当日

エンペイで利用しているGather (バーチャルオフィス)に集合し、以下のタイムラインで振り返りを実施しました。

  1. できごとを書き出す、 Good / Bad に振り分ける(15分)
  2. 振り分けたものの説明(30分)
    1. 貯蓄箱に思い出したことを書き出す
    2. 貯蓄箱の中身をタイムラインに移動
    3. GoodとBadの振り返りが終わったら、簡単に説明
    4. GoodとBadどっちか分からない時は、みんなで話して決定
    5. GoodとBad両面あるよね、という場合は、更に付箋を分解してそれぞれ記載
  3. ふりわけた Good / Bad から Keep / Problem を洗い出す(45 分)
    1. 振り分けたポストイットをひとつずつ見ていき、KeepとProblemに分ける
  4. メンバーの気持ちの変化をグラフにする(10分)
    1. 各自ペンツールで書く
  5. 書いたグラフに関して理由を説明(10分)
  6. 次のアクションについて共有 / まとめ(5 分)

終了時のFigjamはこのようになっていました。5で書いたグラフがずっと上半分にあるパターンもあれば、ダイナミックなグラフもあり非常に個性が出ています(笑)

image

振り返りを振り返ってみる

「あのときそんな気持ちになっていたんだね」といったチームメンバーの新たな発見があった一方で、普段の朝会などで共有されていた内容も多く、良いことも悪いことも何かあったらすぐに共有する文化がしっかりできていたのではないかと感じました。全体的に有意義な会になったと思います。 この会の運営を振り返ると、2-c(GoodとBadの振り返りが終わったら、簡単に説明)でGoodやBadの説明をしたときに、3-a(振り分けたポストイットをひとつずつ見ていき、KeepとProblemに分ける)で触れる予定だったKeepやProblemに近い話まで及んでいたことが何度かありました。その後3-aでポストイットをひとつずつ見ていくときに「また一周するのかぁ」と思ってしまった感覚もあったので、2-cをもっと簡潔にするか、いっそ2-cの時点で3-aのKeep/Problemにも全部触れてしまった方がよかったかもしれないと感じました。1時間くらい経過し、ちょうど集中力が切れていたタイミングだったことも影響していそうです。

明日は小口(オグチ)さんが書きます!お楽しみに!